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CMC豊胸バッグ除去

豊胸バッグの安全性

豊胸バッグは、安全であることが確認されて製造出荷されていますが、その後の検証により、安全性が疑問視されるようになることがあります。そのような場合、バッグの除去や入替えが必要になる場合があります。

CMCとは

CMCとは、Carboxy Methyl Cellulose(カルボキシメチルセルロース)の略です。CMCバッグはCMC、メチレンブルーの混合物質からなるハイドロジェルを内包する豊胸バッグであり、外見上、青緑色をしている為に、他のバッグとは容易に区別することが出来ます。長年経過すると、色素が漏れ出して、色が薄くなることが確認されています。

CMCバッグによる豊胸手術

数年前には日本国内において、CMCバッグによる豊胸手術が格安料金で大々的に宣伝され、多数の手術が行われていました。当時は安全基準を満たすと考えられていましたが、近年の調査により、安全性が疑問視されるようになり、人体にどのような悪影響を及ぼすかわからないという結論に至りました。欧米各国ではCMCバッグの使用中止命令が出ています。日本でも使用自粛勧告が出ています。

CMCバッグの抜去や入替え

CMCバッグの使用中止命令や使用自粛勧告の後、過去に行ったCMCバッグ豊胸手術の除去や入替え手術を希望される方が増加しています。多くの場合、安全性の高いバッグに入替えを行います。腫れや左右差などの症状が強い場合には、抜去だけを行う方もいらっしゃいます。

CMCバッグ抜去や入替え手術の目安

  • バッグ挿入部位に疼痛がある。
  • バッグの付近に腫瘤を形成している。
  • 胸に腫脹が認められる。
  • 両胸が非対称である。
  • 皮膚に潰瘍を形成している。
  • 以上のようなケースでは、入替えまたは取り出し手術をお勧めしています。

豊胸バッグ除去や入替えの決定

豊胸バッグ除去や入替えに際し、前回の手術時の状況、術後の経過を詳しくお聞きします。豊胸手術を行った時期、場所、その後の症状の変化を出来るだけ詳細に思い出しておくことが、手術の成功に直結します。受診する前に記憶を整理しておいてください。

CMCバッグの入替えまたは抜去のリスクやデメリット

  • 傷が目立つことがあります。
  • 細菌感染を合併することがあります。
  • 腫れが続くことがあります。
  • 内出血を伴うことがあります。

CMCバッグ抜去ビフォーアフター症例写真

 症例写真

37歳、既婚。CMCバッグ除去
症例経過:15年前に格安価格で豊胸手術を受けた症例です。豊胸バッグが硬く不自然な形になってきたことが気になり、仙台中央クリニックに御相談いただきました。お話を詳しく伺ったところ、前回の豊胸手術にはCMCバッグが使用されており、術後から不自然な形で、硬さが続いていたことが分かりました。入れ替えを望まず、除去を希望されたため、豊胸バッグの除去を行いました。
症例解説:安全性が疑問視されているバッグに関し、入替えや抜去をすべきか、そのままでもよいのかという御問い合わせを多くいただいています。一般的に、疼痛、腫瘤形成、腫脹、非対称、潰瘍形成などの症状が認められる場合には、入替えや抜去を勧めています。全く症状が無い場合は、ご本人と相談して、本人の意思を尊重しながら手術の可否を検討しています。豊胸バッグの入れ替えや抜去は、傷が目立ったり、内出血を合併したりするリスクやデメリットを認めることがあります。術前に十分説明を受けてください。
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